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モロッコの商業と経済の中心であるカサブランカでは、古代と現代の自然な融合をその目で確かめることができます。カサブランカの雰囲気を体験できる最も人気のある場所のひとつが、街の北方にある、塀で囲まれた伝統的な小さな町、オールドメディナ（バブ・マラケシュ）です。

Mahkama du Pachaはヒスパニック・ムーア様式の建物で、壮麗なムーア様式の装飾が施された60以上の部屋があります。繊細に彫られた木製の天井、漆喰、複雑な鉄製の細工レール、まばゆいばかりのタイル床などは旅を印象深いものにします。

ハッサン2世モスクは比較的新しい建物ですが、堂々とした印象的な建物です。世界で5番目に大きなモスクと言われていますが、高さ210メートルに達するミナレットにより、世界一の高さを誇っています。

ヌーベル・メディナとして知られるハッブス街はフランス文化により大きな影響を受けた場所です。1930年代に、深刻な住宅不足を解消するために建てられた建物には、フランスとモロッコの2つの文化が融合しています。バザール、ベーカリー、カフェ、ブティックなどが軒を連ね、伝統的なカサブランカの中でも洗練された雰囲気があり、訪れる価値が十分にある街です。

カサブランカを旅すると、20世紀初頭の建築物、特にフランス人建築家のアルバート・ラプレードによってデザインされた建物を数多く見つけることができます。ラプレードによって設計されたセントラルパークは閑静なオープンスペースで一度訪れてみる価値がある場所です。同氏の手がけた優れた建物にはPhare d'el Hank灯台もあり、登り切った後で広がる最上階からの眺めは最高です。

カサブランカへの旅は都市の観光だけにとどまらず、カサブランカを起点に北モロッコへ旅行するのがお勧めです。フェズやアトラス山脈への小旅行、また国の規模を実感できる広大な砂漠への小旅行が用意されています。小旅行から戻ったら、スークやマーケットをぜひ訪れてください。

冬季は山岳でスキーができます。詳細は市のオフィス兼情報センターであるLa Fédération Royale Marocaine de Ski et Montagneで確認ください。ビーチでお過ごしになる方は、カサ・トラムウェイのターミナルからアクセスできるアイン・ディアブ・ビーチがお勧めです。

カサブランカは文化のるつぼで、伝統的モロッコ料理はフランスやスペインからの影響を色濃く反映しています。中でもヌーベル・メディナでは最高のモロッコ料理が味わえます。地元の味には、揚げナスや多様な野菜・肉料理、モロッコスープなどがあります。

Blvd. Des Almohadesは古い要塞の跡に建てられた正統派のモロッコレストランで、現代風の要素を取り入れた伝統のモロッコ料理を提供しています。 ベジタリアン料理やビーガン料理も多数あり、多くはモロッコの主食であるクスクスをベースとしています。

タンヤやハリラなど、羊肉、鶏肉、またはベジタリアンから選べるタジン鍋（調理に使用される土鍋に因んで名づけられた料理）もお試しください。映画のテーマを忠実に取り入れたバーではハンフリー・ボガードの足跡をたどることができるでしょう。そこではピアニストが毎晩「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」が演奏されています。

カサブランカのお買い物では値段交渉の戦略をしっかりと立てておくことが大切です。ショッピングは、地元の手工芸品を数多く販売するヌーベル・メディナ（ハッブス街）のスークが人気です。値段交渉が得意でない方はアイン・ディアブ地区の隣にある落ち着いた雰囲気のモロッコ・モールがお勧めです。アフリカで2番目に大きいショッピングモールと言われています。タジンや革製品などの伝統的モロッコ製品はオールドメディナ周辺の地区がお勧めです。ハイエンドのブランドや高級な商品をお探しの方は、マーリフ地区がぴったりでしょう。